どこにでもいる野球少年だった著者の人生を変えたのは、持ち前の足の速さを活かせるサッカーとの出合いだった。スパルタ練習にも耐え、日の丸を背負って戦う立場まで上り詰めることができた理由は何だったのか?異国のサッカー文化を吸収しようと世界一周の旅に出た経験を持つ著者のアイデンティティーにも迫る1冊。

きっかけは、先生からの呼び出し

小学5年のある日、先生に呼び出されたのは放課後のグラウンド。初めて経験したサッカーにのめり込むまでに、そう時間はかからなかった。とは言え、高校時代までは無名の選手に過ぎなかった著者。子どもの頃からの夢だったプロ選手に向かって歩み始め、「日本代表の柳本」にもなれた理由が解き明かされる。

Jリーガー、日本代表として活躍

サンフレッチェ広島の設立とともにプロの第一歩を踏み出した著者。全国区を誇った知名度と人気を支えたのは、ハードな練習に裏打ちされた本物の実力だった。加茂ジャパンで念願の日本代表にも選ばれたドラマティックなサッカー人生と、J1通算320試合への出場も果たしたサッカーへの向き合い方に迫る。

子どもを成長させる「三位一体」のサポート

現役を引退後に進んだ指導者の道。結果を出すこと以上に重要なのは、完成形をつくってしまってはいけないということ。小・中学生時代は焦らずに基礎をつくることが大切で、そのためには、子どもとコーチ、保護者が「三位一体」となって成長を見守る姿勢が大切と説く。「プロで通用するために必要なことはすべて伝える」と言い切る著者の信念とは?

目次

第1章 サッカーとの出合い

-父と2人で甲子園を目指していた少年時代
-サッカーを始めたきっかけは先生からの呼び出し
-練習を見に行っただけなのに入部?
-たった1週間で野球少年からサッカー少年に
-今では考えられないスパルタ練習
-最大の武器「足の速さ」を手に入れる
-中学時代に出会ったもう1人の恩師との不思議な縁
-トレセンで出会った仲間たちと高校へ
-ハードな練習の中で身につけたずる賢さ
-全くの無名だった高校時代
-サッカーの楽しさは十人十色
-どうやって「サッカー脳」を身につけたか?
-ディフェンダーに一番必要な力とは
-「日本代表の柳本」を生んだ、今ではできない指導法
-サッカー選手にとって大事だけれど、なかなか教えられない2つのポイント
-偶然の巡り合わせが重なって、ついにプロサッカー選手に
-プロ選手相手でも「いける」と確信した瞬間
-僕の決断を尊重してくれた両親には感謝しかない
-小さい頃からいつも見守ってくれていた父
-試合の応援は皆勤賞だった母

第2章 プロサッカー選手として

-「小さい頃からの夢」を叶えるためにマツダへ
-広島でプロでの第一歩をスタート
-ここでもハードな練習が待っていた
-僕の運命を変えたバクスター監督との3年間
-一番大事にしていたのは「モチベーション」と「規律」
-バクスター体制3年目での初優勝
-小さい頃から身につけた武器にバクスターの指導が加わって
-長丁場のリーグ戦で優勝できるチームの条件
-3年間で知ったバクスター監督の凄さ
-加茂ジャパンで念願の日本代表に
-日本代表の海外遠征では「柳本ラーメン」が大人気
-海外でも「値切りの柳本」の本領発揮
-日本代表に選ばれることの意味
-ワールドカップ目前で、悔しい代表離脱
-だから話せる。僕が大好きだった広島を辞めた理由
-最初に言い出した僕が、結局最後に移籍
-広島から生まれ故郷の大阪へ移籍
-ガンバからセレッソへ
-最後までチームに伝えなかった引退

第3章 僕が体験した超一流

-今でも記憶に残っているJリーガー
-ブラジル、アルゼンチンとのレベルの違いを痛感
-南米とヨーロッパの違い
-一流の選手はパスの質も一流
-一流の指導者は選手が期待している以上の答えを持っている
-これが分かるとゲームを観るのがもっと楽しくなるプロの視点
-人間力を鍛えることがサッカーの向上にもつながる

第4章 世界一周からヤナギ・フィールドへ

-甘くなかったセカンドキャリア
-世界一周の旅に出る
-ヤナギフィールド立ち上げのきっかけは硬いグラウンド
-子どもたちに伝えている柳本流の生き方
-ケガを防ぐために栄養面の指導も導入
-引退しても続くトレーニングの日々
-グラウンド視察のために2度目の世界一周の旅へ
-コミュニケーションの場としてのグラウンド
-もっとグラウンドを増やしたい
-「微笑みの国」タイのサッカー事情
-旅行の醍醐味はアクシデントにあり
-ピンチを切り抜けるための思考法
-旅をして感じた人とのつながりの大切さ
-小さい頃から海外に出ることのメリット
-日本人のちょっと残念なところ

第5章 世界に通用する選手を育てる夢に向かって

-グラウンド造りからすべて自分で交渉
-公式戦ができるグラウンドを造りたい
-ヤナギフィールドのスタートはサッカー塾
-スタッフには苦労のかけっぱなし
-ヤナギフィールドを通して実現したいこと
-僕が目指していること
-子どもたちの夢の実現を応援したい
-大事にしているのは「自立」
-親御さんには苦労することも・・・
-子どもの育成には三位一体のサポートが絶対に必要
-コーチの指導方法
-ヤナギフィールドのサッカーの特徴
-サッカーを通して人生で役に立つことを教えたい
-子どもたちの成長に合わせて教えることが大事
-本当にサッカーが分かる選手に育てたい
-プロでやれるようになるために必要なことはすべて伝える
-ジュニアの頃から教えている「プロで生き残るのに必要なこと」
-ヤナギフィールドのサッカーの特徴

謝辞

出版キャンペーン
購入者全員に特典プレゼント


サッカーを始めたきっかけ
野球少年からサッカー少年へ
プロの世界で生き残る為に必要な事
ヤナギフィールドの特徴


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著者紹介



柳本啓成(やなぎもと ひろしげ)

【選手歴】
1991-1992 マツダSC東洋
1992-1998 サンフレッチェ広島
1999-2002 ガンバ大阪
2003-2006 セレッソ大阪

【代表歴】
1995-1997 日本代表