故郷にJリーグクラブを

30歳を目前にしたとき、田野正臣氏は故郷である福井県鯖江市にJリーグクラブをつくるという大きな夢を掲げた。Jリーグがスタートして30年近くが経過した今、Jリーグクラブは全国各地に点在している。しかし、田野氏の故郷である福井県には未だにJリーグクラブが存在していない。そんななか、歴史的にもサッカー文化が根付いているとは言えない鯖江の地にJリーグクラブをつくるというのは、無謀にも思える挑戦だった。すべては故郷である鯖江のために。パトリアーレSABAEの夢への第一歩が踏み出された。

クラブの根幹は「教育」

田野氏自身も、鯖江市で生まれ育ったサッカー少年だった。地元のチームでサッカーを始め、中学では注目される存在に。しかし、高校に進む段階になると、鯖江に残ってサッカーを続けるという選択肢は事実上、存在していなかった。福井県において高校のカテゴリーでレベルの高いサッカーをしようと思えば、強豪の丸岡高校に進むしかない。田野氏も同校に進んで全国大会の舞台に立ったが、これからの世代には鯖江に残ってハイレベルなサッカーができる環境を与えてあげたい。パトリアーレSABAEにはそんな役割も託されている。そのため、単にJリーグを目指すだけでなく、「教育」を重視したクラブづくりに挑んでいるのだ。

挑戦の中にすべてがある

「Challenge、Change、Can」。これは田野が座右の銘としている言葉だ。Challenge(挑戦)という言葉の中にはChange(変化する)が隠れており、さらにその中にCan(できる)が潜んでいる。挑戦の中に変化があり、その先に何かが成し遂げられるという信念だ。現在、北信越リーグを戦っているパトリアーレSABAEのJリーグへの道のりは、まだ遠い。ゼロからチームを立ち上げ、Jリーグという壮大な夢に向かって一歩ずつ進む田野の「Challenge」が描かれた本書は、これから何かに挑戦しようとする全ての人にとって必読の一冊だ。

目次

第一章 故郷にJリーグクラブを
ー30歳を前に動き出した夢
ーパトリアーレSABAE、誕生
ーすべては鯖江のために
ーJリーグへの険しい道のり
ーJ参入のスピードは重要ではない

第二章 鯖江にJクラブが必要な理由
ーJリーグブームに魅せられた小学時代
ー鯖江の子供たちに選択肢を
ーパトリアーレSABAEファミリー
ー廃校の高校に総合型スポーツクラブを

第三章 夢と挑戦
ー本気でプロを目指した高校時代
ー24歳で故郷へ帰る
ープロになれなくてもサッカーは終わりじゃない
ーチャレンジの中にすべてがある

第四章 クラブの理念とビジョン
ークラブの根幹は「教育」
ー上手い選手ではなく、逞しい選手
ー個性を見極める「VAK理論」
ー信念に人は集まる
ープロになるのに選手権は必要?
ー下部組織からトップに昇格させる覚悟

第五章 情報のインプットとアウトプット
ーアウトプットの重要性
ー移動の距離が成長の距離
ー本や映画は効率的なインプット
ー情報のプラットホームに

第六章 パトリアーレSABAEの未来
ークラブ創設からの3シーズン
ー鯖江にワールドカップを!
ー挑戦をやめたときが「失敗」
ークラブは循環するもの

出版キャンペーン
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指導者が子供たちに与えられるもの
逞しい選手に育てるための理念
会社やクラブを成長させる考え方
組織の成長を止めないためにできること
夢を現実にするためにやること


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著者紹介



田野正臣  (たのまさおみ)

「パトリアーレSABAE」の代表取締役社長。
「一般社団法人Nexeedさばえ」代表理事。
1981年5月12日生まれ。福井県鯖江市出身。
福井県丸岡高等学校を卒業後、日本体育大学に進学する。
JFA公認B級コーチやJFA公認サッカー2級インストラクター、JFA公認サッカー2級審判員、JFA公認フットサル2級審判員の資格を持っている。
中・高保健体育1種免許や小学校2種免許など教育に関する資格なども多数所持しており、今の職業に役立っている。他にも様々な資格を持っている。
サッカーと映画が好き。