元事務局員がフットサルチームの監督へ

 大学3年でコーチに転向するまで、サッカー選手として活動していた谷本氏。そんな彼は今、立川・府中アスレティックFCのテクニカルディレクターとしてフットサルに関わっている。フットサル経験がなかったにもかかわらず、なぜテクニカルディレクターという重要なポジションにまで就くことができたのか。就任からたった3年でオーシャンカップ日本一となった経験を持つ谷本氏が語る、結果につながるまでの経緯。そして、監督というキャリアスタートから目標の達成を叶えたマネジメントと、立ちはだかった壁とは。異色の経歴を持つ谷本氏がその目で見てきたこれまでの経験と成功が、この一冊に記されている。

チームのアイデンティティの見つけ方とは

 チームスポーツには、それぞれのチームにスタイルというものがある。攻撃のスタイル、守備のスタイル様々なものがあるが、どれも勝つために存在しているのだ。立川・府中アスレティックFCも例外ではない。しかし、勝つために存在はしているものの、いつのときも勝つのは1チームのみ。競い合えば時には負けることもある。そんなプロスポーツの世界で、どのチームも持っているスタイルそしてアイデンティティ。これにはどんな意味があるのか。アマチュアではなく、プロとしてフットサルをするために必要な要素とは。愛される、応援されるチームの秘密は一体何なのだろうか。

選手を勝たせるストーリーとは

 フットサル日本代表チームのブルーノ・ガルシア監督が選手らに伝えた言葉がある。試合直前の集中しているタイミング、その言葉は伝えられた。それは選手を奮起させ、モチベートされた状態で試合に臨めたという。谷本氏はこの言葉に着目した。結果が求められるスポーツの世界で、戦術や能力が大事なのは前提だがそれと同じくらい大事なことがあるという。監督というポジションはプロデューサーであり、教師だと話す谷本氏。結果を残してきたクレバーな男が使う「選手を勝たせるストーリー」とは。スポーツ関係者だけでなく、様々な分野で指示をする立場にある人にはぜひ一読いただきたい。

目次

はじめに

第 1 章 プレーヤーとしての私
ー生まれは香川、育ちは大阪
ー大阪から香川の中学校への進学
ー香川での中学校生活
ーサッカーか勉強で悩んだ進路
ー中田英寿選手に影響を受けて取り組んだ朝の自主練
ー迷った末に、浪人して高知大学へ
ー高知大学に入学し、サッカー部へ
ーワーキングホリデーでオーストラリア留学

第 2 章 大学 3 年で選手からコーチに転向
ー帰国後、歩み始めた指導者の道
ー本格的に学生コーチとして始動
ー指導者としての基礎を教えてくださった恩師・野地先生
ー大学卒業後の進路は、早稲田大学大学院へ

第 3 章 フットサルとの出会い
ー大学院の前にフットサルコートがあった
ー学業よりのめり込んだフットサル
ー私を見放さなかったフットボールの神様
ーフットサル転向後、練習をやり過ぎて左足首を手術
ー大学院を卒業後、半導体ベンチャーに就職
ー運命を変えた恩人・中村恭平さんとの出会い
ーベンチャー企業で学んだ社長の流儀
ー府中アスレティック FC の事務局員へ転職
ースナックのママから言われた「肩の強さと帝王学」

第 4 章 府中アスレティック FC の監督に抜擢
ーフットサル指導経験ゼロのド素人が監督に
ー監督になって困った、選手としての実績のなさ
ーチームに足りていなかったのはモラル
ーマネジメントに役立った EQ(情動知数)
ー選ばれた理由は面構え。好きなことを仕事にする幸せ
ー F リーグの監督としてのキャリアスタート
ー選手 1 人 1 人に会って監督就任のあいさつ
ー出場機会をフェアにしよう
ー苦しんだチームマネジメント
ー勝ち取ったオーシャンカップ準優勝

第 5 章 谷本流フットサルの練習法
ー監督としての戦い方を学びに日本代表スペイン遠征に同行
ー頭を使う練習のオーガナイズ
ースペインの古豪チーム、サンティアゴでの学び
ーチームのアイデンティティを考える
―頭を使う、明るく、楽しく、前向きに
ー A 級ライセンスの取得
ー 2 度目の 3 ヶ年計画と監督退任

第 6 章 日本フットサルの現状
ー監督退任の理由
ー日本フットサル界の経済事情
ー地道なスクール運営でフットサル普及を目指す
ー種まきが実を結んだ、初めての外部コーチ依頼
ーテクニカルディレクターになって変わったこと
ー JFA からの依頼で始めたライセンス講習会の講師
ー監督とテクニカルディレクターの仕事の意義

第 7 章 F リーグのプロ化と日本フットサル界の未来
ー難しい F リーグのプロ化
ーお金アレルギーとフットサル業界の未来
ー教育を大切にし、心を育てる
ー私が大切だと考える PDCA の C
ー選手を奮起させるペップトーク
ー夢を追いかける君へ

おわりに

出版キャンペーン
購入者全員に特典プレゼント


新しいものを取り入れる姿勢の原点と行動力
憧れの選手から学んだ、自分を磨ける考え方
人生に深みと選択肢を増やすことができた道とは?
異国で得られたコミュニケーションの本質と正体


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著者紹介



谷本 俊介  TANIMOTO SHUNSUKE


指導実績:
【フットサル】
ボルク北九州 コーチ(2007~2008年)
福岡県フットサル選抜男子 コーチ(2008年)
福岡県フットサル選抜女子 コーチ(2007年・2008年)
府中アスレティックFCサテライト コーチ(2010年)
府中アスレティックFCサテライト 監督(2011年)
府中アスレティックFC 監督(2013~2017年)
立川・府中アスレティックFC 監督(2018年)

フットサル日本代表 コーチ(2016年)

【サッカー】
高知大学体育会サッカー部コーチ(2006年)

■ライセンス:
JFA公認 フットサルA級コーチ
JFA公認 サッカーC級コーチ

■Fリーグ実績
Fリーグ2013/2014シーズン 16勝1分19敗
Fリーグ2014/2015シーズン 14勝8分11敗
Fリーグ2015/2016シーズン 18勝3分12敗
Fリーグ2016/2017シーズン 17勝6分10敗
Fリーグ2017/2018シーズン 18勝6分9敗
Fリーグ2018/2019シーズン 20勝5分8敗

Fリーグ通算 103勝29分69敗(全201試合)