全国屈指の強豪にまで育て上げた
「チームスローガン」

 当時部員11人だったチームを全国屈指の強豪にまで育て上げた谷口哲朗総監督。 そんな彼もはじめは、当初帝京長岡サッカー部監督を務めていた先生から、様々なことを教わった。現場以外のマネジメントや生徒の不満や親御さんとのやり取りは全部、その先生が行い、谷口はグラウンドでサッカーを教えた。そんな中でもその先生が残してくれた「スローガン」。今の選手にも入部したら必ず全部書き写させているほど。全国までその名を轟かせた帝京長岡高校は、どんなチームスローガンを掲げているのだろうか。

常勝軍団、青森山田との試合

 2020年1月に行われた全国常連校の青森山田高校との試合。キックオフの笛とともに、ドリブルとパスを細かくつなぎながら攻撃的なサッカーで青森山田のゴールに襲い掛かかった。選手全員が奮闘するも、結果は敗退。その日に、ベンチに入らなかったスタッフも含めて集合した。それには、選手たちの頑張りを無駄にしないために「鉄は熱いうちに打て」という意図があった。そこでスタッフたちは、お互いどんな言葉を交わしたのか。 そして、チームをさらなる高みへ導くためには何が必要なのか。 サッカー指導者だけでなく、ビジネスなど組織を動かす立場の人にもヒントになるだろう。

帝京長岡ならではの指導法

 帝京長岡高校がある長岡市は、積雪量が50㎝を超えることも珍しくない豪雪地帯。 そのため、冬の時期は雪かきからグラウンド整備が始まるという。ただ、雪かきは時間の消耗が激しい。体育館で「あること」を行うことでサッカーのトレーニング不足を解消した。 そのトレーニング方法では、単なるトレーニング不足の解消だけでなく、足元の技術も磨かれるメリットがあるという。また、狭い中での細かい動きやボールコントロール、フリーになれるという感覚はこのトレーニング方法があってこそだった。2020年には、3人のJリーガーを誕生させる、帝京長岡高校の指導法とは一体どんなものなのだろうか。

目次

はじめに

第1章 長岡までの道のり

ー谷口哲朗、サッカーと出合う
ー念願の帝京高校サッカー部、その青春
ー名将・古沼貞雄監督のこと
ー印象に残る試合
ー大学時代を経て
ー辿り着いたのは越後の雪深き街「長岡」

第2章 思いはひとつ「長岡のサッカーのために」

ー谷口哲朗、サッカー部の指導者として
ー盟友・西田勝彦との約束
ーついに始動!長岡JYFC発足
ー新潟県はなぜ長い間、サッカー後進県と呼ばれていたのか?
ー谷口哲朗、1年の謹慎期間で得たもの
ー長岡に広がる小さな波
ー飛び級制度の導入
ー西田勝彦がまいた種

第3章 谷口の起こした小さな波はうねりとなり、やがて強豪校に

ー帝京長岡、逃れられないPK戦の呪縛
ー大舞台に潜む魔物
ー勝利に繋がる伏線
ー極限の30分
ー乗り越えるべき新たな壁
ー小嶺忠敏先生はやはりすごかった
ーベスト8の壁は破れない

第4章 開かれた扉、届かなかった夢

ー準々決勝、仙台育英戦
ーあってはならないプレー、大いなる反省
ーベスト4進出、開かれた扉
ー相手は昨年度の覇者・青森山田高校、試合前の1週間
ー17本の猛攻、崩せなかった厚い壁
ー最後のシュートが外れた瞬間、青空が目の前に広がった
ー試合後、選手にかけた声
ー鉄は熱いうちに打て

第5章 帝京長岡の指導論

ーフットサルとサッカーの二刀流
ーテクニカルなサッカーはどうやって鍛えられたか
ーこれからの帝京長岡に必要なこと
ー2020年3人のJリーガーの誕生。プロになる条件とは

第6章 受け継がれる物語

ー現帝京長岡サッカー部監督・古沢徹
ー卒業生に思うこと
ー環境を整える
ー選手たちに伝えてきたこと
ーサッカーを通して広がる絆
ー受け継がれる物語

おわりに

プロフィール

出版キャンペーン
購入者全員に特典プレゼント


少年時代から培ってきた指導者としての基盤とは
人との出会いが導いた開花の地までの道のりとは
全国強豪校の帝京長岡が目指すプレーとは
帝京長岡を支える強さの秘密正体とは


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著者紹介



谷口哲朗(たにぐちてつろう)

出身 大阪府
職業 帝京長岡高校サッカー部総監督 保健体育科教諭

【経歴】
帝京高校
大阪体育大学

1996年   帝京長岡高校赴任、サッカー部コーチ就任
2000    帝京長岡高校サッカー部監督に就任
2000-2001  第79回全国高校サッカー選手権大会 初戦敗退
2001~   長岡ジュニアユースフットボールクラブ発足
2004    全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会 出場
2005-2006  第84回全国高校サッカー選手権大会 初戦敗退
2006    全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会 出場
2008    全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会 出場
2012    全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会 出場
2012-2013  第91回全国高校サッカー選手権大会 ベスト8
2013-2014  第92回全国高校サッカー選手権大会 初戦敗退
2016    全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会 出場
2016-2017  帝京長岡高校サッカー部総監督に就任
2017  第95回全国高校サッカー選手権大会 初戦敗退
2018-2019  第97回全国高校サッカー選手権大会全国大会 ベスト8
2019-2020  第98回全国高校サッカー選手権大会全国大会 第3位