ブラジル留学で得た勝利の導き方

宮崎県大会で安定的にベスト8以上に進出している強豪日南高校。その指揮を執るのは清水美行氏。ブラジル留学の経験がある清水氏は、その経験を活かしブラジルからの留学生を受け入れチーム強化をはかっている。珍しいスタイルで強豪の名を落とすことのないその指導には一体何が関係しているのか。勝つ方法の考え方には、ブラジルと日本で違いがあるという。サッカー大国ブラジルならではの柔軟な考え方。日南を強豪に押し上げた指導法の正体とは一体なにか。

異国との交流が生み出す価値観

清水氏が現在サッカー部を受け持つ日南学園では、留学生の受け入れを行っている。清水氏はブラジル人選手のスカウトの際に、選ぶ基準があるという。それはサッカーの技術でも、日本語を話せるかでもないく、コミュニケーション能力があるか。誰しもコミュニケーションには言語の壁があると思いがちだが、そうではない。正しい言葉を使わなくとも、人間としての愛情や生きていく上での付き合い方が大切な要素となると語る清水氏。グローバル化が進む現代で「コミュニケーション能力」を何とするのか。ブラジルに何度も足を運んだ清水氏の経験が彼の言葉で綴られている。

日南サッカー部が強豪へと進化した方法

勝ちきれなかったチームから、強豪チームに進化を遂げた日南サッカー部。強豪と呼ばれるまでに成長した方法とは。珍しいスタイルでチームの強化に挑む清水氏が、留学先のブラジルで得た「ファミリア」の考え方。そして、「コミュニケーション」の本来の姿とは何か。言語以上に大切なもの、人を豊かにしていくものとは何か。サッカーだけでなく、現代を生き抜く人に向けて伝えたい経験や思いがこの一冊に詰め込まれている。

目次

第1章 ブラジル留学で学んだ育成年代
―サッカーとの出合い  
ー中学校で本格的にサッカーを始める 
ー渋谷幕張高校でブラジル人監督と出会った
ーマルコス先生の教え
ー私の青春時代
ー夏休み、ブラジル合宿
ー大学への進学
ー19歳、本格的なブラジル留学
―生き残るための戦い
ー日本の裏側で学んだこと
ー噛み合わない大学での生活

第2章 大学卒業後から宮崎に赴任するまで
ーマルコス先生の導き
ー選んだのは教員の道
ー定時制高校での貴重な経験
ー中古自動車屋さんでのアルバイトに学んだこと
ー千葉から宮崎へ

第3章 部員1人からの日南学園サッカー部
ー日南学園サッカー部
ー2年目
ー相手の嫌がるサッカー
ー衝突

第4章 ターニングポイントになった2つの敗戦
ーリーダー制の導入
ー伝統校の弊害
ーきっかけとなった試合
ー日本サッカー協会B級コーチライセンス
ー納得できる練習法
ー2回目の転機
ー「日南学園のサッカーって何ですか?」
ースタッフについて

第5章 日南学園サッカー部の流儀
ー平和ボケ対策
ー15秒の頑張り
ー昔の教育、今の教育
ー切り捨てる教育、向き合う教育
ー実社会の構造とサッカー部
ー尊敬される先輩になれ
ー試合に勝つことと人間教育の両立
ーA級コーチライセンス
ー原理原則から考えるサッカー
ーヨーロッパの鬼才から盗んだもの
ーゴールキーパー論

第6章 国際交流における本質
ー留学生を受け入れる
ー異文化交流で得られるもの
ーコミュニケーションの授業
ー問答ゲーム
ーブラジル人選手を選ぶ基準

第7章 指導者として伝えたいこと
ー何のために学ぶか
ー指導者として一番うれしいこと
ー「分かる」ということ「考える」ということ
ー今後の目標、大切にしていること

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堅守の市船をあと一歩まで追い詰めたチームの監督がもつフィロソフィーとは
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著者紹介



清水美行  しみず よしゆき

【経歴】
千葉県出身
渋谷幕張高校ー順天堂大学
現在、日南学園サッカー部監督