人生に影響を与えた海外留学

中学1年の春休みに経験した米国への海外留学は、降り立ったばかりのデトロイト空港でいきなり迷子になるというハプニングから始まった。「何か行動しようとしたときに躊躇しなくなった」。ホームステイを通して見聞きした価値観や判断基準は、悪ガキだった少年の人生を大きく変えることになる。

どん底から這い上がったフロンティア精神

憧れのJリーガーになるも、わずか2年目のシーズン終了後に味わったのは戦力外通告。しかし、「もう一度、Jリーグに戻りたい」という思いが消えることはなかった。シンガポールでプレーした後、いったん帰国するものの、プロ選手として再起を賭けたのはドイツ。ルーマニアで現役引退するも、サッカーにとどまらない「人生の旅」への好奇心が衰えることはなかった。

「ビー・パイレーツ」
近江高校監督としての指導論

さまざまな紆余曲折を経て落ち着いたのは、無名だった近江高校サッカー部の監督。スカウト活動に奔走しながら掲げたチームスローガンは「海賊になれ!」という意味のユニークな言葉だった。監督就任からわずか2年で果たしたインターハイ出場の快挙に活かされた独自の指導論と、この先に描く壮大なビジョンとは?

目次

はじめに

第1章 プロになれた理由
ー悪ガキだった少年時代
ー私立の中学校に進んだ理由
ー中学校で授業の楽しさに気づく
ー初めての海外留学での貴重な思い出
ー中学2年で経験したドイツへの遠征
ープロ入りと大学進学で揺れた高校時代
ー2回目の練習参加で勝ち取ったプロ契約

第2章 プロで味わった厳しさ
ーエスパルスに入団するも怪我に泣く
ー2年目のシーズン終了後に味わった戦力外通告
ーアルビレックス新潟・シンガポールでの挑戦
ー多国籍リーグで戦うことの面白さ
ー再起を賭けたドイツでの挑戦
ー「これでサッカーを辞められる」ルーマニアで引退を決意

第3章 大学進学、新たな道へ
ー大学への進学を志す
ーバックパッカーをしながら世界を渡り歩く日々
ー孤児院にグラウンドを造るプロジェクト
ーサッカースクールの運営を立ち上げる
ー「面白いサッカーをしよう」中学生への指導で伝えたこと
ー大学サッカーの指導を経験
ー大卒Jリーガーと高卒Jリーガーの違い

第4章 ボランティアから学んだこと
ーマザーテレサの家で見た光景
ースリリングなインドでの生活
ー大阪・西成で感じた「生きることは金じゃない」ということ
ーホームレス日本代表の指導者として
ーボランティアで得た経験をどう伝えていくか

第5章 近江高校サッカー部監督としてのスタート
ーゼロから始められる場所で生きてみたい
ー選手を集めるために行った精力的なリクルート活動
ー「ビー・パイレーツ」というスローガンに込められた想い
ー役職を持たせることで責任感を芽生えさせる
ー 週に1回の振り返りを必ず設ける

第6章 指導者・前田高孝としての生き方
ー感度が高くないと良い指導者にはなれない
ー新しいものを取り入れる姿勢の必要性
ー刺激を求める自分との共存
ー刺激を求める自分との共存

第7章 全国出場への道のり
ー本物を知ることで本気になれる
ー予想外のことにも対応できるチーム作り
ーいかにしてインパクトを残し続けるか
ー最終的にうまくいく選手とは

第8章 今後のビジョン
ーもっとクリエイティブなチームを目指して
ーサッカー部の枠を超えたコミュニティをつくりたい
ーチェンジメーカーで在り続けること
ー変化していく時代の中でどう生きていくか

終わりに

出版キャンペーン
購入者全員に特典プレゼント


感度が高くして良い指導に
本物を知ることで本気になれる
成長する選手とは
ビー・パイレーツ


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著者紹介



前田高孝(まえだ たかのり)

滋賀県東浅井郡出身の元サッカー選手、指導者。現役時代のポジションはフォワード。2015年4月より近江高等学校教員・サッカー部監督。