選手を見抜き、育てる力

Jリーグ開幕前年の1992年、ガンバ大阪ジュニアユースのコーチに就任した鴨川幸司氏。2019年までの約28年間でジュニア、ジュニアユースの監督、ユースのコーチも務め、東京五輪のピッチに立った堂安律、林大地、谷晃生の3選手を指導。稲本潤一、本田圭佑、宇佐美貴史、鎌田大地らも育てるなど、数え切れないほどの名選手を世に送り出した。サッカー指導の名伯楽と呼ぶに相応しい鴨川氏が説く、プロサッカー選手になるために必要な能力とは?

「良い指導者」とは何か?

30年間に迫る指導者人生を送って来た鴨川氏が挙げる「良い指導者」の条件もまた、私たちの処世訓になり得るだろう。「楽しさ」を前提としてシンプルに物事を考える姿勢を知れば、鴨川氏が名伯楽と呼ばれるようになったのは偶然ではなく、必然だったことをよく理解できるはずだ。ガンバ大阪アカデミーの中心を担いながら培ってきた理念は、さまざまな世界で生きている社会人にも通じるに違いない。この1冊を読めば、人を育て、自分を成長させることの意味を知ることができるだろう。

新たなる挑戦

子どもたちの可能性の大きさを信じ、才能をつぶすことなく引き出してきた鴨川氏。今日のガンバ大阪の礎を築いた功績に甘んじることなく、2019年に新たな挑戦の場として選んだのがFCティアモ枚方のアカデミー指導だった。どんな思いを胸に挑戦を決断し、これからどこに向かおうとしているのか?育成年代を知り尽くした鴨川氏の視線の先にあるものは、これまでの経験と知識を発揮する壮大な夢の形である。

目次


はじめに

第1章 生い立ち

1.野球からサッカーへ
2.心に火をつけた出来事
3.中学校で出会った恩師
4.クーバーさんとの出会い
5.摂津高校での経験

第2章 指導者への道

1.監督、やめてください
2.師匠との出会い
3.EURO 1992
4.呉服屋かサッカー指導者か
5. 学びの3年間
6. ガンバアカデミーの哲学
7.私の指導教本

第3章 成功するために必要なこと

1.問題を解決する能力
2.拾う力
3.逆算の思考
4.キックへのこだわり
5.大切なU-13年代
6.プロを目指す覚悟
7.アカデミーから 海外への挑戦

第4章 指導者が伝えるべきこと

1.思考を変える ―ゲーム中にミーティング―
2.「良いコーチ」とは何か ―試合結果は重要か―
3.サッカーの原点
4.スポーツを正しく伝える
5.あえて選手に試練を与える
6.サッカーをシンプルに考える
7.環境を与えすぎない
8.選手を型にはめこまない
9.伸び代はわからない
10.謙虚な姿勢で学び続ける
11.サッカーから離れる時間
12.選手選考

コラム【今活躍する選手】 堂安律選手

第5章 日本のサッカー界における課題

1.U -21年代の環境整備
2.Jアカデミーか高校か
3.日本スタイルの問題点
4.経済的課題
5.育成の課題

第6章 新たなスタート

1.ティアモ枚方での挑戦
2.これからの挑戦

おわりに

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サッカーとの出会い
天才・宇佐美貴史
育成の最終地点
サッカーの本質を教える


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著者紹介



鴨川幸司(かもがわ こうじ)

【指導歴】
1991 釜本FC U-12、U-15コーチ
1992-1996 ガンバ大阪U-15コーチ
1997-1998 ガンバ大阪U-12監督
1999-2000 ガンバ大阪U-13コーチ
2001 ガンバ大阪U-18コーチ
2002-2003 ガンバ大阪U-13コーチ
2004-2016 ガンバ大阪U-15監督
2017年 ガンバ大阪アカデミーダイレクター
2018年 ガンバ大阪アカデミーサブダイレクター
2019年 ガンバ大阪アカデミーヘッドオブコーチング
2020年~FCティアモ枚方アカデミーダイレクター